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(動画3種あり)エッセイ風コラム「天に根ざすことと地獄に根ざすこと 市場原理主義、リバタリアニズム(アメリカ式無政府主義)のルーツ」第1回

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(私のエッセイ的な文章をご存じの方は、またシモーヌ・ヴェイユかと呆れられるかもしれませんが、彼女のことをきっかけにして、現代の無政府主義の根っこを探っていきたいという意図で今朝突発的に書き始めました。以後、徐々にその本題に移っていきます。ルーツものが好きで済みません。)


シモーヌ・ヴェイユというフランスのユダヤ人の女性は、有名なトロツキーと一時交流がありました。

 

 

An Interview with Simone Weil trailer http://www.linestreet.net/film.html)
シモーヌ・ヴェーユ Simone Weil フランスの思想家。パリ在住のユダヤ系中流家庭に生まれる。アンリ四世校でアランに師事し、パリ高等師範学校を卒業後、哲学教師として各地のリセで教鞭を とる。1934-1935年、未熟練女工として働き、労働者の不幸を体験、1936年、スペイン内戦こ義勇軍兵士として参加する。1940年、ナチスによ るパリ占拠後マルセイユに移住し、古代ギリシア思想、キリスト教、カタリ派、道教、インドやエジプトなどの諸宗教、世界各地の民間伝承について思索する。 1942年5月、両親とともに兄アンドレの待つニューヨークに亡命。11月、単身ロンドンに赴き、ド・ゴール率いる自由フランス軍の対独レジスタンス運動 に加わる。1943年、帰国の希いを断たれたまま、ロンドン郊外のサナトリウムで34歳の生涯を閉じた。死後、アルべール・カミュによって12冊の著作が ガリマール社のエスポワール選書から出版された。1988年以降、ガリマール社から『シモーヌ・ヴェーユ全集』(アンドレ・ドゥヴォー責任編集)が刊行。 邦訳では『シモーヌ・ヴェーユ著作集』(全5巻、春秋社)『重力と恩寵』『工場日記』(以上、講談社文庫)『抑圧と自由』(東 京創元社)『ギリシアの 泉』(みすず書房)など。ジャック・カボー『シモーヌ・ヴェーユ伝』(みすず書房)、シモーヌ・ペトルマン『詳伝シモーヌ・ヴェイユ』(全2巻、勁草書 房)などのすぐれた評伝がある。 http://www.msz.co.jp/book/author/13841.html

シモーヌは母国フランスを愛し、フランスの伝統宗教に接近しながらも結局はそれを拒絶し、自民族の宗教は憎悪してわざわざその思いを論文で表すことまでして、市民レベルで政教分離を実践しているかのような思想的変遷でした。

神秘そのものに躊躇無く入り込むことを好みながらも、特定のセクト的集団に加わることを避けて、社会的なことへの関心が強く活動にも熱心という、現代フランスを象徴するに相応しい女性と言えます。

ヨーロッパの文化に基準を置いて思考する欧米文化人は今でも少なくないようですが、彼女は当時フランスで異文化研究のためによく利用された資料等を通じて、東洋の神秘思想にも傾倒していました。

彼女の手帳を本にした「カイエ」には各所にインドの哲学、神秘思想や日本の禅僧の言葉がちりばめられています。


フランス人でありユダヤ人であったけれど、それらの伝統宗教は根本的な部分で受け入れず、仏教徒、ヒンドゥー教徒になるわけではないけれどそれらの指し示す世界に自己を投入し、真理から溢れてくる愛と大義に生きました。

ただひたすら純粋に学ぶことと炎の様な愛に生きた女性でした。

シモーヌはフランスがナチス・ドイツに占領された後、ド・ゴールのいるイギリスに渡り共闘しますが、食料が配給制となっているフランスの国民に合わせてきわめて少ない量しか食べず、そのまま病院のベッドの上でなくなりました。カルテには自殺したと書かれているそうです。

大所高所に立って賢明な統治をしようとする者にとってはいささか邪魔だったようですが、彼女の母国を思う純粋さは多くの人の心を打ち、戦後著書は多くの人 に読まれました。当時の著作は編集者に都合がよい様に改変されていましたが、現在は元のまま刊行され、彼女の真意を知ることができます。

シモーヌの出自からほぼ必然的に砂漠の民の宗教・奴隷の宗教が影響を与えていますが、もし彼女が日本人として生まれ育ったら、この国の神秘伝承に根 ざし、新しい星を産むために命がけで戦ったことでしょう。的外れに一途な傾向は持ちながらかもしれませんが、「美しいドン・キホーテ」として。


ユダヤ人でありながらユダヤ人でない、フランス人でありながらカトリックでもない、広く東洋の神秘伝承に通じ燃えさかる愛に根ざして(言わば)殉職した。 そんな彼女がもし現代に産まれ育ち、同じようにフランスが占領されたり崩壊の危機に瀕したら、彼女はイギリスではなく日本に来たのではないかと思います。

当時は母国を救うには、隣国イギリスで活動する方が得策だったのでしょうけど、現在は皆様ご存じの通りイギリスも他の欧米諸国も崩壊が確定しています。フ ランスの学者なら中国の文化に惹かれる人が多いかもしれませんが、シモーヌならきっと日本を選んだだろうと思うのです。そして、母国フランスを可能な範囲 で救おうとしたのではないだろうかと。たとえ崩壊・滅亡が確定しているとわかっていたとしても、その呆れるほど一途な母国への愛のために。(続く)


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 Simone Weil, l'irrégulière私にはわかりませんが仏語です 約1時間10分 )

参考:ユダヤ思想最後の砦、リバタリアニズム

キャノンの奴隷工場と、ホンダのアシスト工場

【リバタリアンとは】 liberty とその周辺

Simone Weil from Wikipedia (日本語版は残念)

A bilingual Simone Weil reader

 

simone weil : géniale ?(仏語 約3分20秒)

 


 

  



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