ついさっき、台所で黒ごまを擂(す)っていました。
最近道元禅師について思いめぐらすことがあるので、すり鉢の胡麻を目の前にすると気持ちがシャキッとして擂ってしまいます。
そうすると、見えてくることがあるのです。
セラミックの新しいすり鉢と大きめの擂り粉木(すりこぎ)を買って、お気に入りの道具にしていたのですが、胡麻をスーパーで選ぶ回数が増えると気づくことがありました。
安くて沢山入っているものと京都で丁寧に炒ったというものがあって、それぞれ使ったことがあるのですが、それらには産地のことは書いてなかったのです。
ところが、ある日出先のスーパーで胡麻を見てみたら産地が書いてありました。トルコだとかミャンマーだとか海外ばかりなのですね。
驚きました。
万能選手"ごま"の原産地は、いったいどこなのでしょう。
その答えは、熱帯アフリカのサバンナ地帯。ごまは学名を(Sesamum indicum L.)と付けられていますが、それは古くからインドで栽培されていたので「原産地=インド」と考えられていたから。
でも現在では、ごまの野性種が多いアフリカのサバンナ地帯が、原産地であるとされています。
ところで、栽培の歴史を見てみると...。ナイル川流域では、紀元前3000年以上も前から栽培されていたようで、食用油や灯油、また精のつく食品として利用していたことがエジプトの記録に残されています。やがて、ごまは古代エジプトからヨーロッパやアジアに伝わっていったと考えられているんですね。
ちなみに、日本で「ごま」と呼ばれるようになったのも歴史と関係があります。ごまは漢字で「胡麻」と書きますね。ごまは中国から日本に伝わったといわれています。
その中国では、西域から胡麻が伝わったとされています。その為、中国で西方を意味する「胡」、種子が麻の実に似ていることから「麻」という漢字が使われ「胡麻」と名付けられたとされています。
http://www.kuki-info.co.jp/stories/index.html
胡麻といえば禅僧達が限られた食材で栄養バランスをとるために必須の日本の食品というイメージがあったので、ミャンマーも驚きですが、トルコというのはさすがに・・・。
この様に胡麻の起源がアフリカなら、トルコであれミャンマーであれ胡麻があるのは不思議ではありません。ですが、なぜトルコのような遠い国から輸入しなくてはならないのでしょう。
修行僧の多くいるお寺では胡麻は大量に消費されているはずです。坐禅を大事にする宗派だけでなく、高野山で有名な弘法大師の真言宗でも、胡麻豆腐という料理がありますから、胡麻は日常的に使われているでしょう。
しかし、現在日本で使われている胡麻のほとんどは輸入品だそうです。国産の胡麻は市場で見かけることはほぼ無いそうです。99%以上が輸入の胡麻なんて、寂しくないですか?
胡麻料理を食べているお坊さんたちも輸入品に依存しているわけですね。いざ胡麻の輸入がストップしたら、何をもってミネラルなどのバランスをとるのでしょう。
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川原祐造 拝
鋭い知性と深い愛で言あげいたしましょう。
将来ともに言祝ぐ(ことほぐ)ことができるように。
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川原祐造 拝
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