モンスターカレンダー

« 2009年10月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2009年10月アーカイブ

 

曼荼羅図をお寺、テレビ、本・雑誌、美術館などでご覧になった事があると思います。しかし、特に興味がある人以外はあまり注意をはらってみることは なかったのではないでしょうか。絵になっているからといって見ればわかるものではなさそうで、調べることもなく今まですごしておりました。

 

連山で2つの曼荼羅図をあげて片方を「院」、もう片方を「会(え)」として、これからは「会(え)」の時代になるという話が何度も掲載され、 理解しないとイメージできないので気になって、よいきっかけを探すようになりました。掲載記事のリンクをクリックして曼荼羅図を見比べても残念ながらイ メージが湧かなかったのです。


「院」という閉じた世界と「会(え)」という開かれた世界の対比であることと、「院」はこれまでの会社や団体を中心にした社会のあり方を例えたもので「会(え)」は今まで大きな力を持つことができなかった、組織を超えた人と人との信用・信頼を基にしたつながりを例えたものであることはわかるのですが、ハラに落ちるものがなかったのです。


しかし、先日用事で出かけたついでに寄ったお寺でようやくハラに落ちる体験をいたしました。「なあんだ、そういうことか。」と。全国各地に由緒あるお寺がありますが、訪れたところでは曼荼羅の絵があり、胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅が並べられていたのです。PCの画面で両者を並べてみても気づかなかったのに、全く同じ図像でもお寺の中で見るとハッと気づくのですから面白いものです。


理趣経の解説書(松長有慶傳燈大阿闍梨 中公文庫)や、もっとわかりやすい本(大栗道栄傳燈大阿闍梨)をパラパラとめくった事がありましたが、本ではわかりにくかったのです。「百聞は一見にしかず」とはまさにこのことで、目の前の覆いが取り除かれた気がしました。プチ・ニルヴァーナ(覆いが取り除かれる 涅槃)でしょうか。


学院や病院のように閉じた世界である「院」は、それぞれで一応完結しており、違う院と結びあわせるにはややこしい手続きが必要で、院に属する個人が枠を飛 び越えて他の院に属する人と結びつくには仕事から完全に離れて自由な環境の中で結びつく必要があり、それでも仕事に関係してしまうのでお互いを気遣って繋 がりにくいというのがこれまでの時代だったでしょう。ネットがあっても院を基礎とする社会である限りはしがらみから自由になることはむつかしいことでし た。


対して「会(え)」の世界では、各々が自律しており院のような枠がありません。皆が一堂に会しており、それぞれが繋がろうと思えば自由です。ジャンプリンク(下図参照)が容易にできます。

200910jumplink.png



曼荼羅には深い意味が あるはずですが、院と会の例えに利用される際はこれくらいの理解でとりあえず十分なようです。もっと深い意味があって例えに使われているのかもしれません が、最初にこれくらいがイメージできていれば差し支えないのでしょう。こういう事を説明するのにわざわざ曼荼羅を使わなくても他の例えで表現できそうなの にこうしてあるのは、まず日本の伝統を基盤にして水素文明を築く必要があるからだと想像します。


近代的な図解を使えばさらっと終わる話でも、古代からの伝統を使って説明するとわかりにくくなることもあります。しかし、こうした方が本当の日本人であれ ばハラにひっかかり気になって、無意識レベルで探求が始まるのではないでしょうか。日本人の心がなければ、日本語ができても通り過ぎて気づかないかもしれ ません。


今はお年寄りでも日本の伝統を嫌って神仏の話を避けようとする人がとても多いです。それでいて、昭和30年代以降に特に盛んになった理論的実践的唯物論の 活動(テロとも言えなくはない)は正義でありあのころは良かった式の話を嬉々として話したりします。また、アメリカは良い日本は悪いという型にはまった信 念をハラに持ちながら伝統を嫌い続けて「南蛮気触れ(かぶれ)」を続ける人もまだいます。

 

同じ年代でも、両者から遠ざかり深い知恵に生きる方も多くいらっしゃいます。そんなご老人には尊敬の念が自然に湧いてきます。どうか長生きしてくだ さり下の年代のものをご指導くださいと口をついて言葉がでてくるような方々です。中々簡単にはできないかもしれませんが、そのような方が下の年代に言霊を くださると社会がその分浄化されるでしょう。頻繁に会えるわけではないですが、ご縁があって指導していただける時は、いただいた一言一言がずっしりと重 く、脊髄に入って尾てい骨まで響く深く強い言霊に若輩の心は奮い立つのです。


伝統(tradere)とは、今生きている世代が次代に普遍的なものを伝えていくことであり、伝える過程で新しいものが加わります。コンピュータのOSや ソフトウェアのようにたえずバージョンアップするものです。新しい文明に属する方は、老いも若きも受け継がれてきた大切なものを新しい文明に合わせて次代 に伝え、知恵と知識を存在全体に染み渡らせていきたいものです。私も微力ながらしております。


それができてこそ海外の良きものに気がつき、地球規模、宇宙規模で物事を捉え「天長地久(てんちょう(じょう)ちきゅう〔老子〕天や地のように永久に続くこと)」 「万邦協和」が実現するのだと思うのです。それはあの「虚構将軍」が実行し続けた魔境の道とは対極にある正直、素直な人が溢れる潤いと愛のある世界、弘法大師 空海(1)のように偉大ではなくても皆がそれぞれ頂いたもの(得意技)を活かしながら「即身成仏」できる世界なのです。
 

ここでは曼荼羅の画像を配置・リンクすることはしませんでした。美術館でも見られると思いますが、どこかに真言宗のお寺があればそこに行かれてご覧 いただくのが一番良いと思います。1000年以上続くところであれば、曼荼羅と院・会の意味だけでなく、お寺の雰囲気から伝統(tradere)の本当の 意味も体感していただけると思います。たとえテレビ電話でも実際の体験にはかないません。また、実物をご覧いただくと、その道中にネットでは得られない意 外なご縁が生まれたりするものです。

 

そして、一見科学と遠い分野に思われますが、少しでも奧に進んでいくと最新の科学に繋がる発想を得られて自然な流れの中で苦手だった物理、数学、化学等の本を手に取っている自分に気づくかもしれません。

 

川原祐造 拝

鋭い知性と深い愛で言あげいたしましょう。

将来ともに言祝ぐ(ことほぐ)ことができるように。

コメント衆になる方法(コメント入力方法)

コメント衆になっていただくことでこのブログにコラムを投稿し、共に学び合う場としていただけます。

 

AkitsukiDayori-1.jpg

メルマガ「秋月便り」

カードを持たない方の購読方法はこちら

 

 

年会費無料でロードサービスもついておまけにガソリン代も2円/L引き!
年会費も年1回の利用で無料!

 

ミニムサーバーおすすめの理由

  

 

クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ村 環境ブログ 環境学習・教育へ
にほんブログ村



画像はアマゾンのものですが、これと同じ物を出品致します。


「知行合一」という言葉をどこかで見かけられたことがあるでしょうか。


大塩平八郎、中江藤樹、熊沢蕃山、山田方谷で有名な陽明学の中心にある言葉です。


陽明学の古典『伝習録』の日本語解説付き原典に挑戦した時期があったのですが中々難しく、先輩によれば明の時代の中国語だから論語とは違うし、解釈の問題 もあるから簡単ではないとのことで、時間もないのに専門家みたいなことは止めることにして、今はちびちびつまみ食いをしております。


良知に到るで「到良知」という言葉も有名です。「良知とは人が生まれながらに持っている正しい知力」という意味で『孟子』にでてくるそうです。


陽明学の名になっている創始者の王陽明は、中国の優秀な官僚でした。優秀であるが故に重用され、病弱であるにも関わらず休むことが出来ず戦場で激しく厳し い生活を長期間続けていました。そのため長生きできませんでしたが、戦場で戦いの合間に講釈したとされる言葉の数々が弟子たちにより残されています。

 

王陽明は戦いのための戦いではなく、戦いを止める戦いに注力した官僚でした。元々戦争を好む人ではなく、ただ人のために生きていたらお上からそんな 役目が回ってきたという感じで、与えられた役職の中で知力・体力・精神力の限りを尽くして実践的な平和のために生き、弟子たちと後世の人々に模範を残して くれたのです。

 

私利を考えずひたすら人のために働くその姿勢から中国よりも日本で彼の学問を慕い実践する人が増えました。滋賀の中江藤樹先生はその先駆者の一人で、民衆の生活するエリアでひたすら「知行合一」を貫いて陽明の模範に応えられました。


昔から中国では叛乱が絶えなかったようで、明の官僚であった陽明はそれらを平定する立場にありました。彼は有能で非の打ち所のない善人であったため妬まれて悪賢い同僚に戦場で指揮を執る危険な役職に生涯とばされ続けたのです。

 

何度懇願しても休むことさえ出来ず危険な位置に長くいたのですが、その徳性は前線を超え叛乱者たちにまで及び、陽明に感化された叛乱者は時の政権に逆らうことを止め、陽明に従ったことが度々あったそうです。

 

人望があり正しい生き方を公私ともにできた陽明は次第に弟子が増え、孔子が元々言いたかったことを言葉と行動で伝える陽明学の創始者となりました。


若い頃に傾倒した道教の実践から離れ、孔子の道を真摯に歩み続け、当時支配的な学問であった朱子学と孔子の矛盾する点を指摘しその限界を世に知らせました。批判するだけでなく、足りない部分を補い、後世の霊的・知的遺産となる言葉を多く残しています。


その一つでメインとなるものが『伝習録』です。


解説・和訳付き原典は高価ですが、出品する物はダイジェスト版で、語釈、原文は省略されていて安価です。読み下し分、和訳と簡潔な背景のみで新書サイズ202頁です。


古本で処分したい物は沢山ありますが、連山の御蔵便りにおける少額決済システム訓練ですから、できるだけ内容に関係あるもので知的なものを選んでみました。


表紙に折れ、よれと傷有り。少し汚れ有り。いかにも古本という古本の中では良い方です。アルコールで拭き取り後送付します。定価1000円で新書としては安くないですが、この出品では中古で送料込み300円ですから陽明学入門には手頃な値段かと思います。


1冊しかないのに購入ボタンを置くと複数の方が手続きされる可能性があるので、この画面からメールでお申し込み下さい(販売終了いたしました)。メールにPaypalのボタンを付けて返信いたします。御蔵で使っておられるgmailで結構です。送り先住所、氏名など送付に必要な情報を書いて送信して下さい。1冊しかないので先着一名様です。
※販売終了ですが、同じ商品は古本も含めて上部のアマゾンからご購入可能です。しかし、内容を考えるとこの記事下部にある

『伝習録―「陽明学」の真髄』 (タチバナ教養文庫) (文庫本)

吉田 公平

をご覧頂いた方がよい入門となります。今回の本はポピュラーな方なので古本でこれからも出回るでしょうけど、こちらは出回るとしても少なめになるでしょう。定価はほぼ同じでもその分古本では高めです。


本の送付は入金確認後にメール便で致します。


お待ちしております。

 

川原祐造 拝


陽明学をバランスよく理解するために、最後に山田方谷のリンク先と引用を置いておきます。


方谷の信念

「政(まつりごと)でもっとも大事なものは、民・百姓である。」
「政で大切なことは、民を慈しみ、育てることである。それは、大きな力となる。厳しい節約や倹約だけでは、民は萎縮してしまう。」
http://www2e.biglobe.ne.jp/~fujimoto/taka/yamada.htm

公益と交易を大事にした方谷の姿勢こそが本当の節約ではないでしょうか。


Wikipedia「山田方谷」

備中松山藩 山田方谷(1805年~1877年

大佐山田方谷記念館

大政奉還の立役者 山田方谷に学ぶ財政改革510ページ【別冊】関西方谷会

山田方谷(やまだほうこく)政治家、財政家、教育者、優れた漢詩人


山田方谷に関する100の質問


鋭い知性と深い愛で言あげいたしましょう。

将来ともに言祝ぐ(ことほぐ)ことができるように。

コメント衆になる方法(コメント入力方法)

コメント衆になっていただくことでこのブログにコラムを投稿し、共に学び合う場としていただけます。

川原祐造 拝

 

AkitsukiDayori-1.jpg

メルマガ「秋月便り」

カードを持たない方の購読方法はこちら

 

 

年会費無料でロードサービスもついておまけにガソリン代も2円/L引き!
年会費も年1回の利用で無料!

 

クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ村 環境ブログ 環境学習・教育へ
にほんブログ村


 

ミニムサーバーおすすめの理由

 

 

 

 

MT42BlogBetaInner

カテゴリ